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ある日の食卓

爽やかな新緑の昼下がり。
久し振りに妹と連れ立って姉の家を訪問する。

「みんなでランチしましょう」と姪の誘いにいそいそと門をくぐる。
部屋の大きなテーブルにところ狭しと、数々の手料理が並ぶ。

私の大好物の海の幸、山の幸。
めばるの煮付け、筍の煮物、かぼちゃの煮物、おひたし、
モズクの酢の物等など・・・
そうそう、いなりずし・・・
清見みかん、松山名物何とか饅頭。

彼女たちはあの”坊ちゃん”で有名な四国松山からフェリーで
海を渡って、前日到着したのだった。
この食材は全て松山産とか。

姪の住む松山の家の近くに朝市が最近立って、
それはそれは鮮度がよく
値段も安く人気絶大だそうだ。

「叔母さんたちがこんなのが好きだと思って・・・」
”おお~、よくぞ覚えていてくれました”胸が熱くじ~んとくる。

われら姉妹、子どもの頃から大家族に育ち
食事の時間は、家族にとって一番楽しく、幸福なる時であった。

メニューはこの日と同じような魚の煮付け、野菜の煮物、
おひたし、が中心だった。

皆で昼食をとりながら、いつしか気持ちは若き日へと・・・

いつも作る側にいる私は、この心のこもった手料理を前にして
もてなしの心を知る機会を得ることができた。

幼かった姪が料理が上手になったのは嬉しいが、
優しい思いやりがもっと嬉しい。
そして親を超え・・・・まあ、叔母さんまでも超えるなんて!
これは、喜ばしいことなんでしょうネ

このところ、畑仕事に忙しかったけど
時にはゆっくり充電して、おおいにリフレッシュして
農園生活へゴー!

イングリッシュガーデンもよいけれど
朝市に出せるぐらいの野菜を目指そう。

なんと気の多いばあばである。c0060919_22595896.jpg
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by ba-basan | 2005-04-28 22:51 | プライベート

花、はな

戦後ようやく人々の生活も落ち着きはじめ、みな懸命の努力の甲斐あって
バラックからなんとか普通の家に住めるまでにこぎつけた頃のこと、
でもまだまだ今から思えば物資の乏しい貧しい暮らしだった。

十代の私は(信じてもらえぬだろうが)清純可憐な夢見る乙女・・・であった。

ある日隣人に三本の薔薇の枝を挿し木するようにと差し出され、
喜び勇んで門のそばに挿しておいたのだ。

梅雨になって、あの小枝がぐんぐん延びて
家の白いモルタルの壁が深紅の蔓薔薇に覆われそうに・・・・・

毎年梅雨の季節にドンドン増えて壁一面の薔薇となった。

道行く人が口々に「わーきれい!」

歓声を耳にして大得意であった。

時は移り・・・・・・
田舎の我が家の休耕田が一面のコスモス畑になった時のこと。

色鮮やかな、そして色とりどりの美しく揺れるコスモスを一人佇んでみとれていると
一台の車から一人の若者が降りてきて

「これは何という花ですか?」
「コスモスですよ」と、私。

若者はしばらく眺めて、
やおら感心したように「きれいな花ですね」立ち去った。
まるでお花とは縁のなさそうな若者の気持ち迄をも引きつける。

花は嬉しい大地からの贈り物かも知れない。

わが農園は
今年こそ花いっぱいにしたい。
 
そして、アーチに薔薇を這わせよう。

イングリッシュガーデンを目指して!

夢はでっかく・・・でアル。c0060919_1714397.jpg
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by ba-basan | 2005-04-25 21:59 | 思い出

花の苗を植えた

ソメイヨシノが大方葉桜に近くなったと思ったら、八重桜が満開になり
まさに春爛漫の季節とあいなった。

寒暖の差の激しい田舎では、朝は寒くてストーブをつけて
日中は暖かい陽気である。

今が一番農作業がやりやすい。
ようやく畑を耕し種まき、苗の植え付けなど
仕事は次から次へと絶え間なしの忙しさだ。

相変わらず草ははびこり油断できない。
まるで草との戦いだ・・・でもこれは平和の証拠で喜ぶべきことか。

草の中から白と青色の忘れな草を見つけて
私の大好きな可憐な花にしばしうっとりする。

♪忘れな草を~あなたに、あなた~♪つい懐かしい唄が口をついて出る。

去年沢山咲いて喜ばせてくれた花よ!また会えたね。(まあ、なんてロマンチック。)

何日か前にカタログで注文した花の苗がどさっと届いた。
見本の写真の美しさについ買いすぎて、
いづれも未知の花の苗に仕方なく勝手に植えつける。
どんな花が咲くかは、咲いてからのお楽しみ・・・とまたまた開き直ることにする。

野菜が出来すぎて、食べ切れぬ間にとうがたち
花が咲き、追われるような日々だった。
だから(今年は花を中心にキッチンガーデンにしたい)心は早くもガーデナー。

草の中から小さな花を見つけたり唄って見たり、
なかなか仕事がはかどらぬいつものばあばである。
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by ba-basan | 2005-04-19 15:42 | ガーデニング

春の訪れ   こんな事もありました。

戦後の混乱期、今頃、あの頃を伝えるテレビを観る機会が多く
ホントみんなよく頑張ったんだなーとしみじみ思う。
たいていの家庭では男の人は都会で仕事を、
妻子は疎開のままでお互いに行ったりきたりの暮らしだった。
我が家もそういう生活だった。

あの頃のバスはまことにお粗末で、田舎の峠を走る時必ずエンストで立ち往生する。
その度に「全員降りてください。男の人はバスを押してください。」運転手さんの号令で
みんな「エンヤーコーリャー」と押していく。
やっと動き出したものの、到着までみんな乗ったり降りたりで忙しい。
でも、誰も文句は言わなかった。

ある日のこと、「田舎から町に帰るならトラックの便があるから姉と私を乗せてあげよう」と
親切な近所の人の申し出をそれはそれは嬉しく、お言葉に甘えてお願いすることにした。

当日、約束どおり田んぼのそばで大きなリュックを背負った姉と
小さいリュックの二人の姿があった。

田舎道をトラックがユルユルと我々に向かって近づいてくる。
とその時、我々の目の前でいきなりトラックは田んぼの中に横転・・・
ひっくりかえったのだ。

一瞬のことでまさに呆然!

運転手と助手の二人は、トラックの窓からゴソゴソと這い出てホッ。
今だったら「お怪我はありませんでした?まあご無事で何よりでしたね。」とまあ、
こんなやさしい声をかけたでしょうに・・・

「こういうことで今日はもう車は出ません」
運転手さんの言葉にがっかりした二人は歩いて町まで帰ることにする。

四里の道のりは子供の足で四時間かかるが、
野越え山声越え、唄ったりおしゃべりしながらアルケアルケ!

土手にさしかかると土筆の群生に大歓声をあげふたりで、
せっせと土筆採りに我を忘れる。

山道でまたもや土筆、その度につくしが増えて
お土産がどっさりできて大喜びだ。

いつの間にか陽が傾きはじめ、さすがに山の中は気味悪く
二人とも寡黙になって急ぎ足で家路へ急ぐ。


昨日、田舎の我が家に土筆が沢山伸びていた。

今年は春が遅いと言っていたけど、また土筆の季節が巡ってきた。
大地の営みを有難いと思う。

あらら、あの頃も行ったりきたり・・・
今は街と農園を行ったりきたり。
でも今は車で片道五十分あればよい。
便利になったものだ・・・と隔世の感に浸るばぁばなのだ。
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by ba-basan | 2005-04-04 17:21 | 思い出

草燃ゆる

これはドラマの題名ではありませぬ。
今年の冬は特別長く、先週は春の雪に見舞われ、ようやく解けた途端、今度は連日の雨。
この雪では当分草は生えないであろうと、甘くみていたのが、そもそも間違いであった。
昨日の春の陽気に誘われていざ!農園へ!まあ、なんと、なんと、薄緑色の草、草。

今年こそは草は生やさないと、そのつもりであったのに・・・・ああ~
でもね、この草は冷たい雪の季節にも耐えて今燃えいずる時を迎えて、
それぞれに小さい花をつけているではないか。

食糧難な時には草がみんなの貴重なる食材になってどれほど助けられたことか・・・
♪土手のスカンポジャワさらさ~♪と歌いながらスカンポ(いたどり、すいば、かっぽん)を
手折り、かじって空腹を満たしながら山道を友と歩いた遠い日を想う。

”草が生えるということは、それは土地が良いからでしょうね。”
今は亡きk氏の心優しい言葉を思い出しながら
まずは草取りに精をだすばぁばであります。
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by ba-basan | 2005-04-02 12:11 | 自然