田舎の母屋の裏の高台に
一本の大きい椿の木が
”天突く如く”高くそびえている。
ゆうに半世紀も前に義父が裏庭で
盆栽を楽しんでいた頃の一つが
この椿である。
時は移り誰も盆栽を世話する者がいなくて
仕方なくこの高台に移動して地植えをするに至った。
あの狭い鉢植えから広い場所へと・・・・
それはそれは、あれよあれという間もなくぐんぐんと大きく
なって椿の山と化した。
何も考えずに植えた場所が特別日当りがよく
ちょっと椿の風情に似合わないワ。
たくましい大木になって、お相撲さんでいえば”椿山”か。
やっぱり椿は薄暗い山にひっそりと咲き
”椿咲く春なのに~あなたは帰らない~♪”
寂しげな唄が聞こえそう。
(うろ覚えで間違っていたらゴメンナサイ)
やはり椿は日本的なロケーションが合いそうだ。
この椿、まだ蕾は固く小さいが白と赤のコントラストも
鮮やかな花はもうすぐ我々の目を楽しませてくれるだろう。
そうして部屋の彩りにも・・・・・
花の少ない今の季節、
花の便りが待ちどうしい。